みんなの日本語1課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速1課からみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
ひらがなやカタカナがまだ完全に
覚えられていない状態ですから、
単語は音から覚えてもらいます。
絵カードを使って、何回も何回も
繰り返し単語を言う練習をします。
【国名と〇〇人】
国名を導入する時、注意したいのは、
国名に「人」という単語がついた時です。
アクセントが変わるので、
国名と〇〇人と2通りの発音練習を
した方がいいかもしませんね^^
ex)
文型編
文法項目
- A1:わたしは N です。
- A2:わたしは N じゃありません。
- A3:あの人は N(誰)ですか。
- A4:わたしは_____の N です。
- A5:〜さん も_____人です。
- A6:〜さん は _____歳です。
授業を進める時のコツ、ポイント
みんなの日本語の登場人物名って
なかな難しいんですよ...
カタカナばかりで、促音とか拗音とか
いろいろな音があって....
文型練習にならないくらい
名前には苦戦します笑
単語と同様、何回も発話練習して
音で覚えてもらうしかないです...
1課の文型内容は、細かい部分で
注意しなければならないものもあって
直接法で教える場合は、
どこまで教えるか、どうやって教えるか、
などの工夫が必要かもしれませんね。
一緒に見ていきましょう!!
A1
わたしは N です。
〜さんは N です。
→ N の部分は、名前や職業ですね。
学生の職業が日本語で何というか
教えてあげると喜んでくれます。
→ 「わたし(は)」の「は」ですが、
助詞になると「ha」ではなく「wa」
になると説明しましょう〜!
助詞という単語も一緒に導入すると
いいかもしれません。
→ 「さん」は丁寧です。初めての人には
「さん」を使いましょう!と導入を忘れずに!
私は、みんなの日本語の登場人物名を
覚えてもらうために、それぞれのキャラクターの
情報が書いてあるA4の紙を白板に貼り付けて、
発話練習をさせています。
A2
わたしは N じゃありません。
→ A1の否定形ですね。
(では)ありません。と言う方法も
ありますが、この段階で導入しても、
導入しなくても、どちらでもいいと思います。
私は混乱を避けるために、1課の内容が
全てが終わったあと、練習Aや文型ページで
さらっと説明するだけですが....
Q:〜さんは N ですか。
A:はい、〜です。/ いいえ、〜 じゃありません。
→ 疑問文の導入ですね〜^^
「?」は基本的に使わないと説明します。
SNSなどあまり公式的じゃない場面では
OKですよ〜って伝えてもいいですね。
A3
あの人は N(誰)ですか。
→ あの方はどなたですか。と言う方法も
あるので、段階的に導入&練習をします。
→疑問文ですが、「はい」「いいえ」は
使わないことを教えてあげましょう。
A1、2で登場人物名を
繰り返し練習しても、
1課の学生には難しく、
なかなか覚えられません..笑
名前を聞く文型なんですが......
答えられません!!!笑
な・の・で......
私はA4&A5から導入します!
とにかく、登場人物名をひたすら言う
練習が必要ですから......。
簡単な名前のキャラクターや、
Aさん、Bさん、Cさんとシンプルにするのも
いいとは思いますが......私はしません.....
実は、私も最初はドラえもんとかまるこちゃんとか
いろいろなキャラクターで試したんですが.....
結局2課、3課と進んでいっても、
ミラーさんやシュミットさんは、ずっと
出てくるんです.....6課くらいになってもずっと
言えない状態が続くなら、早い段階から
シンプルに繰り返し名前を発話させておく方が
いいかなと思って....。
A4
わたしは_____の N です。
→ 文が長くなるので、少し難しくなります。
この文型をわかりやすくするために
日本の会社で世界的に有名な会社や
学校の名前を使うといいかもしませんね。
【導入文の例】
・Aさんは、SONY の 社員です。
・Bさんは、東京大学 の 学生です。
・Cさんは、トヨタ の エンジニアです。
・わたしは、〇〇学校 の 教師です。
【注意しなければならないポイント】
「社員」と「学生」
これらの単語は、
言い方を間違える
不自然に聞こえます。
・トヨタの会社員です。(X)
・トヨタの社員です。 (○)
・大学の学生です。(X)
・大学生です。(○)
(高校生/中学生/小学生)
・東京大学の学生です。(○)
A5
〜さんは日本人です。
〜さんも日本人です。
→ 新しい助詞の導入です^^
これは、以下のことを何度も
繰り返して、意味と使い方を
理解させるといいですよ。
Aさんは、学生です。
Bさんも、学生です。
Cさんは、学生です。
Aさんは、日本人です。
Bさんは、韓国人です。
Cさんも、韓国人です。
Dさんは、中国人です。
ミラーさんは、会社員です。
シュミットさんも、会社員です。
↓
T: ワットさん........???????
S:ワットさんは、教師です!!!!
T: はい、そうです〜(((o(*゚▽゚*)o)))
もし、まだわからない学生がいたら、
実際にクラスにいる学生を例にあげて
導入して見ましょう〜。
練習B4は、練習方法が
わからない学生も多いので、
丁寧に説明してあげた方がいいですね!
A6
〜さん は _____歳です。
→ 数字の勉強から始めます。
ただ、
1〜100までを導入しても、
8歳(はっさい:○)
(はちさい:X)
4歳(よんさい:○)
(しさい:X)
このように、注意しなければならない
ので、私は0歳から100歳までの
言い方を表にしたプリントを配布しています。
Q:〜さんは何歳ですか?
A:〜歳です。
学生の中にmは、実年齢をいうのが
恥ずかしいと思う方もいます。
時と場合によって、配慮が必要に
なりますね....(´-`)
→ おいくつですか。
丁寧に聞くバージョンも導入を忘れずに!
以上、1課の内容でした。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。