みんなの日本語12課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速12課をみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
8課で形容詞を勉強しましたが、
忘れている可能性もあるので、
復習しておくといいと思います。
・簡単
「易しい」との差を聞かれるかもしれません。
この段階では、同じ意味として導入して
な形容詞、い形容詞の使い方を注意するように
説明すればいいと思います。
ちなみに「簡単」は、
朝ごはんは簡単に済ませた。
のような手間や時間がかからない
という意味もあります^^
・早い / 速い
時間が早い
動きが速い
と意味によって漢字が違うことを
説明しておきましょう〜^^
「遅い」はどちらの場合も同じ漢字ですね。
・多い
・少ない
〜は〜が構文の文法は、16課で勉強します。
今の段階では、「Nが多い」と「が」を
使うことに注意させるだけでいいですね〜
・暖かい / 温かい
気温が暖かい
お茶が温かい
「はやい」と同様に、意味によって
漢字を使い分けることを教えておきます^^
・天気
天気が寒い...
天気が暑い....
という日本語。
アリですか?ナシですか?
天気がいい
天気が悪い
だと思うんですが....
T:今日の天気はどうですか?
S:今日の天気は暑いです。
T:( ˙-˙ )デタッ!!
こんな会話、頻繁に起こります。
いい / 悪い を使うようにしたいですね〜
・雨、雪、曇り
なぜ??なぜなの?
なぜ語彙帳に「晴れ」がないの!!!?
ということで、これも導入しておきましょう〜
文型編
文法項目
- A1:かったです。でした。
- A2:でした。じゃありませんでした。
- :かったです。くなかったです。
- A3:〜は〜より(形容詞)
- A4:〜と〜とどちらが(形容詞)
- : 〜の方が(形容詞)
- A5:〜で(疑問詞)がいちばん(形容詞)
授業を進める時のコツ、ポイント
内容はそんなに難しくないですが、
い形容詞の活用は、口が回らない学生が
多いので、フラッシュカードでしっかり
口頭練習してから文単位の練習に移りたいですね。
A1& A2
形容詞に過去形があると導入すると、
驚く学生がいます。ここでは、
い形容詞とな形容詞を区別できるか
どうかがポイントですね〜
形容詞の小さいカードを使って、
自分たちで活用練習させてもいいと
思います^^
「あたたかい」
「たかい」
「いい」
これらの3つ、学生が間違えたり
言いにくかったりする形容詞です。
私はフラッシュカードの最後に
忍ばせています....笑
A3
AはBより
比較の文型ですね^^
よくある間違いとしては、
AとBが逆になってしまうことですかねー
A3では、文字ドリルより絵ドリルを使った
方がいいかもしれません!
「ずっと」という副詞は、練習B、Cの中で
使われていませんが、例文ページに記載されて
あります。比較した時の差が大きいときに
使われる副詞で、20課でも再登場します。
導入し忘れないようにしましょう〜^^
A4
この文型も比較の文型ですが、
2つの中から1つを選ぶという
ようなニュアンスの文型です^^
「どちら」は、3課で「どこ」の意味として
既習済みですが、A3の場合、
2つから選択する時の疑問詞である
という説明が必要ですね!
練習B6の前に、必ず
「どちらも」
の導入を忘れずにしておきましょう!!
A5
これは、2つ選択からではなく
たくさんある中から1番だ!という
ことを言いたい時に使う文型です^^
「で」この助詞は、初めてですよ!
範囲を表すものです。
家族で
世界で
日本で
スポーツで
日本料理で
1年で
↑
この最後の「期間で」は、
11課で「期間に」を
勉強しているので、学生は
「期間......で.....(?)」と混乱するかもしれません。
「で」の意味はしっかり説明しておいた方がいいですよー
以上、12課の内容でした。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!^^