みんなの日本語13課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。kirin先生です^^
教師1年目の頃は、教案を書くのも、授業をこなすのも毎日必死でした...。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩日本語教師のブロガーさん達には、本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、少しでも新人先生の力になれたらいいなという思いから、書き始めました!
早速!今回は13課について見てきましょう〜
目次
語彙編
語彙導入のポイント
13課からは、助詞に注意することを習慣させたいです。
学生にとっては、13課以降から
だいぶ助詞がめんどくさくなってくるんですよね〜
・遊びます:場所で
どこで?だれと?いつ?と質問しながら口頭練習!
→ 「泳ぎます」「結婚します」も同じように^^
・迎えます:人を
この動詞、ちょっと教えにくいですよね....
私の場合、この単語はレッスンの中で使います。と簡単に説明します......はい。
・疲れます
「(〜をすると、)疲れます」の形でよく使われますよね?
でも、13課のレベルだと「疲れましたか?」と質問するくらいでokですね。
・買い物します
これ、意外とみんな間違える。
S:「デパートで服を買い物しました」
T:「あ〜...買いました」
S:「同じですか?」
ってな感じ。
場所でNを買います
場所で買い物します
使い分けを教えてあげた方がいいですね。
→「食事します」も同じように^^
・散歩します:場所を
この動詞、移動動詞「を」なんですが....。
絶対、みんな聞きます。「場所で」じゃないの?って。
私の場合、移動する絵を描いて、説明します^^
空間: 空、観光地、横断歩道...etc
移動動詞:飛びます、歩きます、渡ります...etc
まだ未習の動詞ですが、学習者の母国語でも英語でもいいので、
似ている動詞を並べてあげた方が簡単に理解してくれますね^^
動詞は、こんな感じで学習者に助詞に意識させてあげることが大事!
あとで単語が増えれば増えるほど、
学生は助詞が嫌いになってしまうんですよね....。
・〜頃
T:「〜ぐらいと同じです!」
S:「昨日、2時間頃サッカーをしました。」
T:「それは......期間ですね....えっと...」
ってならないように!注意しないといけませんね〜
頃:時間
ぐらい:数詞、期間、回数、時間
・何か
この単語の説明は....大変....
私はいつも練習C2の時に、導入します。
導入
A「何か 食べたいです。」
A「何か 食べたいですか。」
A「何が(を)食べたいですか。」
3文を板書して、比較します。
この時、Bさんの答えは??
B「何を食べたいですか?」
B「はい、食べたいです。/いいえ、大丈夫です。」
B「寿司が(を)食べたいです。」
意味を教えるだけじゃなくて、会話の例を出すと理解しやすいようです。
→「どこか」も同じように^^
文型編
文法項目
- A1:〜が欲しいです。
- A2:私は〜たいです。
- A3:〜たいです/〜たくないです。
- A4:私は(場所)へ〜にいきます。
授業を進める時のコツ、ポイント
13課の文型は、簡単そうに見えるけど、
実は微妙なテクニックが必要な課でもあります.....
就職面接で模擬授業のテーマとして選ばれやすいところの理由でもありますね....
A1
(名詞)が欲しいです
と板書をしたら......
T:「(名詞)が欲しいです。」
S:「サッカーが欲しいです。」
T:「サッカー....は名詞です...けど....」
はい。こうなります。
動作性のある名詞を出さないように、ドリルや練習B1&2で乗り切るか、
名詞は名詞でも、どんな名詞なのか説明をする必要がありますね〜^^
A2
「〜たいです。」この文型はA1と同様、「私」の場合だけであって、
「〜さんは〜たいです。」ができない文型なんですが.....
できないって言ってしまうと、じゃあどうやって言えばいいか質問が来ますよね。
そんな文型は、まだまだ先の話で....
授業時間が限られているのに、説明している時間がないです。はい。
練習では、「私」の希望をいっぱい話す練習をしましょう〜
A3
言えない。なかなか言えない。
舌が回らない学生が多いんですよね〜。
な・の・に
練習Bでは、B4の(4)しか、ここしか、練習問題がない.....
じゃあ、作りましょう。徹底的に口を動かすことができるドリルを....
A4
段階に分けて、導入&練習をしなければならない部分ですよ!
学生にとっては、
- 助詞
- 初めての動詞活用
- 語順
とあちこち神経を使わなければならないからです。
私は、動詞活用 → 基本練習 → 活動 まで
全部してしまってから、
実は、「名詞 に 行きます。」もいいんだけどね〜
って感じで、最後に名詞バージョンを導入します。
じゃないと、楽をしようとする学生は、
全部「(名詞)に行きます」で言ってしまう人が出てきます。
まったく。
でも、「(名詞)に行きます。」も
動作性を感じない名詞だと、変な文になってしまいますからね.....
例えば、
スポーツに行きます。(?)
たばこに行きます。(?)
*スポーツもたばこも、この単語の中に動作性を感じにくい。
見るのか、するのか?
買うのか、吸うのか?
例えば、
「映画に行く」
映画=見るもの
「釣りに行く」
釣り=魚を釣ること
これらは、その動作以外が考えにくいです。
この場合なら、違和感がないんですけどね...
活動練習で使えるネタ
A2
「〜が 〜 たいです。 」
を箇条書きに10個くらい書いてあるプリントを準備する。
とにかく書かせる。遅い学生は、書いてあるものを読ませるだけでもいい。
A3
A2で書いたものを、全て「〜が〜たくないです。」
に変えて練習する。誰が早く言えるか競っても楽しいかも^^
A4
どこで?誰と?いつ?
文型に慣れてきたら、助詞が大切になってくる。
この文型の最終活動は、やっぱりインフォメーションギャップですね^^
また気になる部分があれば、追記するかもしれません。
コメントもお待ちしていますね^^