みんなの日本語38課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速38課をみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
なかなか量が多め....
そして既習の語彙と意味が似ているものが
多いので、違いの説明ができるように
準備しておいたほうが良さそうです....
・参加します:〜に
中国語母語話者だと、
「試験に参加します」という間違いが多いです。
何に参加するか、例をいくつか
提示しておくといいです!
パーティー、結婚式、花見、ツアー...
・育てます:Nを
子供、植物、動物...
・運びます:Nを / 場所に
荷物、人、家具....
・入院します:病院に
・退院します:病院を
久しぶりに出ました!
こちらですね↓↓
38課になると、自分で正しい助詞を
使えるようになっていると思います^^
もし、できていない学生がいたら、
同類の既習語彙で、確認しておきます!
みんなの日本語16課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど! - 台湾が大好きな日本語教師
・入れます:電源を
・切ります:電源を
14課「つけます」「消します」との
差を聞かれると思います!
テレビの電源
冷蔵庫の電源
→ 電源を入れないと「つける」「消す」
ということもできないですよね?^^
・かけます:鍵を
自動詞「かかります」が既習です。
自他動詞であることを確認しておきます!
・つきます:嘘を
21課で導入していますよ〜(私の場合...)
みんなの日本語21課(語彙&文型):教案を書く時のポイント!授業中によくある学生の間違いなど! - 台湾が大好きな日本語教師
・気持ちがいい
・気持ちが悪い
26課で
「気分がいい」
「気分が悪い」
を勉強しました。
みんなの日本語26課:教案を書くときの注意点とポイント!授業中によくある学生の間違いなど! - 台湾が大好きな日本語教師
気分:環境や状況の中にある自分の感情
気持ち:見たり、触ったりしたときの感覚
つまり、モノに対して
この布団、気持ちがいい!
この虫、気持ちが悪い!
と言うことができますが、
この布団、気分がいい!
この虫、気分が悪い!
と言うことができません。
しかし、「気持ちが悪い」に
関しては、「気分が悪い」と
同様に、体調が悪いという
意味で使えますね^^
・大きな
・小さな
「大きい」「小さい」との違いは、
必ず名詞と共に使う必要があり、
この単語だけでは活用しないことです。
大きい かばん(O)
小さい かばん(O)
大きな かばん(O)
小さな かばん(O)
大きいです。(O)
小さいです。(O)
大きなです。(X)
小さなです。(X)
大きくないです。(否定)
小さかったです。(過去)
・きちんと
媒介語を使えば、簡単に説明ができる
単語ですが、そうでないと
説明がなかなか難しいですよね....
- きちんと 掃除、整理する
- きちんと 時間を守る
- きちんと 服を着る、する
私の場合ですが......
「きちんと」は、いい状態を維持(守る)
と説明しています。参考書を読むと
詳しく色々と書いてありますが、
学生レベルに合わせた語彙での説明は
これが限界かと....
いろんな文を準備しておくといいですね^^
・〜という N
聞いている人が知らないと思う時に使います。
私はロトルアという町に行きました。(◯)
私は東京という町に行きました。(△)
→ 東京に行きました。(◯)
ロトルアは、ニュージーランドの都市です^^
とても素敵なところですよ....(余談)笑
文型編
文法項目
- A1:〜 のは 〜
- A2:〜 のが 〜
- A3:〜 のを 〜
- A4:〜 のを 知っていますか。
- A5:〜 のは 〜(強調構文)
授業を進める時のコツやポイント
A1〜A4までは名詞化の文型として、
助詞が変わるだけです。
でも、なかなか使えない学生が多いですね....
非文が出ないように、
〜のは( )←この部分を
固定して、作文させるといいかと思います。
A1
辞書形+の+は〜です。
感想や評価を述べる時に使われる文型ですね
「の」の役割が名詞化であることを導入します。
「こと」との違いが聞かれるかもしれません。
まず、考えられる違いとしては、
「こと」より「の」の方が
会話でよく使われやすいです!
それから、
- 〜ことができます。
- 私の趣味は〜ことです。
- 〜ことがあります。
これらの既習文型の場合、同じ名詞化でも
「の」にできないと説明します!!
中級では「〜こと」の文型をたくさん勉強する
ということも伝えてもいいかもしれませんね^^
最後に....
これは説明しなくてもいいと
思いますが、知覚動詞の場合、
「こと」が使えません。
〜の を 感じる / 見る / 聞く
〜の が 見える / 聞こえる
→ こと(X)
A2
辞書形+の+が〜です。
好きなこと、能力について話す時に使われます。
- 好き / 嫌い
- 上手 / 下手
- はやい/遅い
- 得意 / 苦手
これらの形容詞は、「が」を使う
と導入します!
A3
辞書形+の+を〜。
「を」ですから動詞を使いますね!
でも、この文型で使える「を」以降の
動詞...あまりないんです。
- 〜のを忘れました。
- 〜のをやめました。
- 〜のを手伝いました。
- 〜のを待っています。
みんなの日本語では、「忘れます」
だけで導入&練習をすることに
なっていますね^^
- 宿題をするのを忘れました。
- 傘を持ってくるのを忘れました。
- 鍵をかけるのを忘れました。
「忘れます」の内容を話す時、使われます!
A4
普通形+の+を知っています
今まで、「辞書形」を使いましたが、
A4では普通形を使います!
「知っている」内容を話す時に使われます。
- 来年、駅の近くに花屋ができるのを知っていますか。
- Aさんに子供が生まれたのを知っていますか。
- Aさん、今アメリカで留学しているのを知っていますか。
ここで、教えておきたいポイント!
Q:〜のを知っていますか。
A:はい。知っています。
A:いいえ。知りませんでした。
になることを注意しないといけません^^
A5
強調構文です!
普通形+の+は〜です。
AのはB
Bの部分を強調したい時に使われます^^
例えば、どんな時に強調したいですか?
質問された時
いつ?どこ?誰?どうして?
A:いつ子供が生まれましたか。
B: 生まれたのは2月1日です。
A:誰が優勝すると思いますか。
B:優勝するのは、〇〇さんだと思います。
A:どうしてCさんはこんなに
忙しい時に休んだんでしょうか。
B:彼女が休んだのは、今日結婚式だからです。
何かを説明する時
- これが作られたのは、1990年です。
- Aさんの兄弟は3人です。一番若いのはAさんです。
- オリンピックで野球が行われるのは、横浜です。
活動で使えるネタ
A1
AのはB
B:危ない / 体に悪い / 良い / 大変 / 気持ちがいい / 楽しい
→ 作文練習
A2
A:私は子供の時、_______。
Bさんはどうでしたか?
B:私は____________。
〜のが、
速かったです/ 遅かったです / 嫌いでした
下手でした / 得意でした....
以上38課の内容でした〜^^
気になる点があれば、コメントください〜