みんなの日本語49課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速49課をみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
特別尊敬語の部分は、あとで文型導入
の時(練習A4)に提示すればいいと
思うので、その他の単語から
チェックしていきましょう〜^^
・利用します:Nを
「使います」との差を聞かれるかもしれません。
類語辞典などで調べると、色々と書かれてありますが、
私の場合は、「使います」の漢字版の単語として、
導入していますよ。
・勤めます:〜に
「働きます」との差を聞かれるかもしれません。
「勤める」というと、〇〇会社に勤める という
形の文として使われやすいですよね〜!
・かけます:椅子・ソファに
「座ります」との差は、説明して
おいた方が良さそうですね^^
「座ります」も椅子や、ソファに
座りますが、「床」にも
座ることができますよね?
・過ごします:時間を / 場所で
- 週末は 家で 家族と 過ごしました。
- 幸せな時間を過ごしました。
・旅館
「ホテル」との差は、
写真を準備しておいた方が
いいかもしれません。
・たまに
「ときどき」
どちらも頻度の副詞として、
似たような位置付けですよね...
私の場合、同じにしてしまします。
ただ、「たまに」の方が、
話し手の滅多にしないという
気持ちが 込められているような気がします。
副詞の微妙なニュアンスの違いや、
程度の具合などは、学生に教える際、
かなり難しいですね....
副詞に関しては、
こちらの本を参考にすることが多いです。
似た意味の副詞が比較して、
説明がされてあるので、モヤモヤが
スッキリしますよ!^^
文型編
文法項目
- A1:尊敬動詞
- A2:人は 尊敬動詞
- A3:人は お〜になりました。
- A4:特別尊敬語
- A5:人は 特別尊敬語
- A6:お(ご)〜ください。
授業を進める時のコツ、ポイント
尊敬語を学習します。
「尊敬語には3種類ありますよ!」と
導入前に一言.....
それから、種類別に1つ1つ
比較しながら導入&練習をすると
いいかと思います。
A1
これは、尊敬語の動詞になります。
27課「可能動詞」と同様、
それ自体も活用することができますよ!
みんなの日本語27課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど! - 台湾が大好きな日本語教師
導入すると、学生は「あれ??」って
なります。大抵の学生は気づいてくれます。
受身動詞と同じであることを...笑
ただ、ポイントとしては、
尊敬動詞にはできない単語もあるので、
フラッシュカードで口頭練習を
するときは 、できない動詞は
FCから抜いておきましょう〜!
できます、わかります、要ります....など
A2
練習B1&2は、練習まえに確認が必要です。
B1では、社員2人が目上の人の話をしています。
よって、Q&Aがどちらも尊敬語を使うことになりますね。
B2は、直接目上の人に質問をしているので、
質問は尊敬語になりますが、答えは、尊敬語ではなく
丁寧語や普通体になります。
A3
お〜になる。
これは、いくつかポイントがあるので、
板書は整理して書くか、別のプリントを
準備するかをした方が良さそうです。
ポイント1
使えない動詞があります。
「ます」の前が1音の動詞です。
寝 ます
い ます
み ます
出 ます
し ます
き ます
ポイント2
尊敬動詞より、少し丁寧です。
ポイント3
「お」から始まる動詞は、
なんとなく使われにくいですよね。
お 起き になる。
お 泳ぎ になる。
お 踊り になる。
でも、「お教えになる」や「お思いになる」
「お降りになる」なんかは
違和感がなくもないが....という
まぁ微妙なところですよね...。
これだけじゃなくて、
「お行きになる」とか、なんとなくしっくり
こないものもありますけど...
出来るだけ練習では「お使いになる」
「おかえりになる」などのよく使うものを
ピックアップしておく方が良さそうです^^
A4
とにかく覚えてもらうしかない...笑
尊敬語の中で最も丁寧なランクのものです!
日本旅行なんかはお客さんとして行くので、
ホテルやレストランなどで、
学生はよく耳にすると思います。
すでに知っているものもあるかもしれません。
A5
みんなの日本語初級の段階では、
特別尊敬語の普通形を練習しませんが、
「んです」なんかと共に使う活動を
準備するとき、注意しなければなりません。
「いらっしゃいます」「おっしゃいます」
「くださいます」「なさいます」
これらは、「〜います」ですが
普通形にすると、「〜る」となります
「いらっしゃるんですか」「おっしゃるんですか」
「くださるんですか」「なさるんですか」
A6
「お待ちください」は聞いたことがある
学生が多いです。みんなの日本語の本文会話
にもよく出てきていましたしね。
お〜ください。
ご〜ください。
〜の部分は、漢字動作性単語の場合「ご」
になると導入してもいいですし、
あえて違いはなんだと思う?って
学生に問いかけてもおもしろそうですね^^
以上、49課の内容でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。