みんなの日本語50課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速最後の章、
50課をみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
特別謙譲語の語彙は、49課と同様で
文型導入(練習A3)で確認すれば
いいと思います^^
・入れます:Nを
コーヒー、お茶
・用意します:Nを
「準備します」との差を聞かれるかもしれません。
「用意します」は、始めるために環境や状態を整える
という意味があります。「準備します」と
置き換えられるものもありますが、
長期的に準備することには「用意します」が
置き換えられません。
こういった微妙な違いを説明するには、
インターネットからの情報ではなく、
類義語辞典を使うことをおすすめします。
類義語辞典には、専門家たちが
何年もかけて研究してきたことが
書かれてあるので、かなり信頼できますよね。
私が愛用しているのは、こちらの辞典です^^
・初めに
何か順序立てて話すときに使われる語彙
ですから、他のものも一緒に導入しておくと
いいですね^^
初めに / まず
それから
次に
終わりに / 最後に
文型編
文法項目
- A1:お〜します
- A2:ご〜します
- A3:特別謙譲語
- A4:特別謙譲語(相手の行為)
- A5:特別謙譲語(自分のこと)
授業を進める時のコツ、ポイント
尊敬語との違いをもう一度、
確認してから謙譲語の導入をすると
学生の頭の中が1度整理されて
定着率も上がると思います。
A1
49課「お〜になります」
で勉強した内容と似ているので、
学生は混乱するかもしれません。
ルールも似ています!
ポイント
「ます」の前が1音の動詞は使えません。
寝 ます
い ます
み ます
出 ます
し ます
き ます
A2
3グループの動詞を使います。
ポイント
ときどき、語彙によってA1「お〜します」
としなければならないケースもあります。
例外として、板書しておくといいですよ!
お掃除します
お洗濯します
お約束します
お電話します...etc
A3
特別謙譲語は、A1&A2と比べて、
丁寧度が上がりますね^^
学生には頑張って覚えてもらうしかありません....
A4
まずは、尊敬語のことを考えずに
謙譲語のみで徹底的に練習します。
練習C2、3では、尊敬語と謙譲語をMixした
練習活動になっています。まずは、
練習B7のような短い文の尊敬語と謙譲語で
基礎練習をする方がいいですね〜^^
* 練習B7は、練習A5(自分のこと)に使われる
特別謙譲語ですから、A5導入後でなければ使えません!
A5
自己紹介など、自分自身のことについて
話すときに使われる謙譲語です。
自己紹介の例文を準備しておいて、
学生は自分のことに当てはめて
話せるようにしておくといいと思います。
私は〜と申します。
〜から参りました。
今、〜に住んでおります。
仕事は〜をしております。
休みの日は、よく〜をいたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
活動練習に使えるネタ
練習A4の基礎練習
尊敬語と謙譲語に言い換えて、
Q&Aをしましょう〜^^
(インタビュー:する人A / 受ける人:B)
A:いつ日本に来ましたか。
B:去年、来ました。
A:休みの日は何をしますか。
B:〜をします。
A:日本料理はよく食べますか。
B:はい。〜をよく食べます。
A:日本の映画を見ますか。
B:はい。先月、〜を見ました。
A:イチローを知っていますか。
B:はい。知っています。/ いいえ。知りません。
A:兄弟がいますか。
B:はい。〜がいます。
この練習の前に、ウチとソトの関係も
説明しておかなければなりませんね。
以上、50課の内容でした。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました^^