みんなの日本語6課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速6課をみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
動詞も名詞も量があって、
覚えていないと練習時に
1回1回止まってしまい
文型に集中できない気がします...
私の場合、時間に余裕がある場合は
ゲームなどで定着をさせてから
文型練習に入りますよ。
・見ます
中国語や韓国語では「見る」の意味に
「会う」という意味も含まれています。
導入のときに対比させておくと、
ミスが少なくなるかもしれません。
・読みます
- 本を見ます
- 本を読みます
違いを説明しておきましょう〜^^
ちなみに雑誌だと「見ます」でも
OKでしょうか....これらは先生によって
導入が違うかもしれませんね〜
・書きます
- 文字を か(書)く
- 絵を か(描)く
他の言語では違う動詞を使うことが
多いと思います。日本語は2つの意味が
あることを教えておきます^^
・宿題
T:「今日の宿題、Checkです〜!」
S:「すみません。宿題を書きませんでした。」
T:「宿題を......?」
S:「あ。宿題をしませんでした。」
はい。中国語母語話者のあるあるです。
中国語で「宿題をかく」という表現をする
そうです。いつもの癖で、何度も間違えます..笑
文型編
文法項目
- A1:N を 〜 ます。
- A2:何を / も 〜ますか / ません。
- A3:(場所)で N を 〜 ます。
- A4:いっしょに 〜 ませんか。
- A5:〜 ましょう。
授業を進めるときのコツ、ポイント
文型は内容にボリュームがあるので、
時間配分を考えて取り組まなければなりませんね。
副詞や助詞など、注意することも
たくさんあるので、1つ1つ丁寧に
導入した方が良さそうです。
A1
4、5課で勉強した動詞では
対象を取らない動詞として練習しました。
6課の動詞では対象のものがあり、
助詞「を」が必要になります。
* 「休みます」「勉強します」も対象をとる動詞ですが
ここではノータッチしてもいいと思います....
ポイント1
板書は「ます」「ました」と
2つ書くといいですね^^
- 私は 毎日 パンを 食べます。
- 私は 昨日 コーヒーを 飲みました。
ポイント2
「会います」は助詞「に」を使いますので、
最後に導入するのがいいですね^^
ポイント3
疑問詞「何」は今まで、「なん」と
読んでしました。6課からは「なに」
と読み方が変わります。
後ろにくる音によって
変わるみたいですね。
なん → た行、だ行、な行
曜日、数字
なに → 上記以外
何歳ですか?:1課
何の本ですか?:2課
何時ですか?:4課
何で行きますか?:5課
何を食べますか?:6課
何も食べませんでした。:6課
何語で教えますか。:7課
まあ、でも!!
学生には読み方が変わるとだけ
説明すればいいと思います....
いや、そうした方がいいです!笑
ポイント4
「それから」の使い方ですが、
あまりたくさん使わないように
注意しておかないと、いちいち
使うようになってしまうかも....
朝起きました。それからご飯を食べました。
それから学校へ行きました。それから
友達と家へ帰りました。それから...
no...../(^o^)\
A2
Q:日曜日、何をしますか。
A:何もしません。
助詞「も」の登場ですねー!
いつも否定文になることを
教えておきましょう。
ポイント
実はこれ、
アクセントに注意しないと
ダメなんですねー。
何を
な→ に↓ を
アクセントは「に」が下に落ちます。
何も
な→ に↑ も
アクセントは「に」が上に上がります。
A3
助詞「で」は5課で勉強した
「手段」の意味ではなく、
「場所」の意味で導入します^^
A4&5
私はいつも同じタイミングに導入して
しまいますよ〜^^
S:「先生。」
T:「はい。」
S:「いっしょに行きますか...ダメですか。」
T:「そうですね〜。」
(はい。その質問デター笑)
この質問は、結構きますね〜
間接法の(媒介語を使用して教える)場合、
簡単に説明ができる内容ですが、
直接法の(媒介語を使用しないで教える)
場合はなかなか使える語彙が限られていて、
伝わらない可能性がありますね。
私はいつもイラストを使っています。
A:いっしょに食堂へ行きますか。
B:はい。
質問したAさんは、Bさんが
行くかどうかをただ聞いています。
きっとBさんは、場所がわからない。
行き方がわからないなどの事情が
ありそうですね。
A:いっしょに食堂へ行きませんか。
B:はい。
質問したAさんの気持ちとしては、
いっしょにご飯を食べたいという
気持ちがあります。
ポイント
断り方についてですが、
日本人はあまりダイレクトに
断ることがありません。
「行きますか」の質問に対して、
「行きません」と答えるより、
「すみません...ちょっと。」
という断り方を教えておきましょう〜^^
授業中に使えるネタ
6課の語彙を導入してから、定着を図るために
私がしているゲームを紹介します。
1. 名詞カードを作ります。
2. それぞれをホワイトボードに、
バラバラに貼り付けます。
3. 教師が1つ選びます。
例えば...「果物!!」
4. ある1人の学生に、「果物!!」
と言わせたあと、好きな単語を
選んでもらいます。
例えば....「果物!!.....パン!!」
5. 同じことを他の学生にもさせます。
「果物!!パン!!.....牛乳!!」
6. どんどん単語が増えていくので、
記憶力が必要になりますが、
同じことを繰り返し口にすることで
単語の定着度が高くなります^^
時間に余裕がなければできない練習ですが、
単語が定着していると文型に集中できるので
ぜひやってみてください^^
最後まで読んでいただきありがとうございました。