みんなの日本語49&50の前に....敬語について学生と確認しておきたいこと
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
今回は、49課&50課に入る前に、
敬語について学生と確認して
おきたいことをまとめました。
敬語とは...
まず、敬語とは何か、どんな時に、
誰に使うかなど、学生と一緒に整理してから
49課と50課に入る方がいいかと思います。
敬語とは...
「敬意を表現することば」
「丁寧に話すことば」です。
その表現方法は、種類に分けると4つです。
- 尊敬語
- 謙譲語
- 丁寧語
- 美化語
みんなの日本語では、尊敬語と謙譲語に
限定して練習&活動をすることに
なっていますが、初版のテキストには、
例文に丁寧語も記載してありました。
それぞれ、見ていきましょう!
尊敬語:目上の人の立場を上げる
謙譲語:自分の立場を下げる
丁寧語&美化語:聞いている人に丁寧に言う
立場を上げるとか、下げるとか....
文で書いたところで、日本人はともかく
学生にはわかりにくい説明のような....
私は、
尊敬語:目上の人がする行為
謙譲語:自分がする行為
として板書に説明加えています。
だれ使う???
学生と一緒に、考えてもいいと思います。
会社の上司、先輩
先生
初めて会う人
お客さん
違う会社の人
などなど...
どんな場面で???
公的な場所、会社、学校、初対面
交通機関のアナウンス、接客...などなど
丁寧語と美化語について
尊敬語と謙譲語については、
49課と50課の内容で書きますが、
今回は丁寧語と美化語について
紹介したいと思います。
美化語
名詞の前に「お」「ご」をつけて
丁寧に話す時に使われる単語です。
今までの単語で、どんなものがあったか
学生と一緒に考えて、板書してもいい
かと思います。
「お」であるか「ご」であるかは、
原則として、和語の場合「お」
漢語の場合「ご」となります。
お
お風呂、お酒、お部屋、お皿、お茶、お薬....etc
ご
ご結婚、ご案内、ご家族、ご来店、ご参加、ご親戚....etc
ただ、これは原則なので、
例外がたくさんあります.....
学生には単語で覚えてください。
としか言えないんですよね〜...><。
例外
お電話、お食事、お洗濯、お天気...etc
建物やカタカナの言葉、
災害の単語などには、
「お」「ご」がつかないと思います。
おパソコン、お津波、ご空港.....
* 最近は、「おビール」ってよく聞きますが....
私は言いません!!笑
丁寧語
丁寧語は、今まで勉強してきた
「です」「ます」の他に、
「ございます」「よろしいです」
なんかが該当します。
A:お電話ありがとうございます。
こちら、〇〇食堂でございます。
B:予約した者ですが...そちらは
△△ビルの何階ですか?
A:△△ビルの4階にございます。
B:ありがとうございます。
________________
A:いらっしゃいませ。
B:3人です。
A:現在、テーブル席が満席なんですが...
カウンター席でもよろしいでしょうか?
実は、これらはみんなの日本語の
本文にすでに出てきているものです。
13課:1680円でございます。
(=です)
44課:これで、よろしいでしょうか。
(=いいです)
まとめ
49課&50課に入る前に
確認しておきたいことは、
これくらいでしょうか....
二重敬語なんかが、問題になっていますが
それは初級の段階で教える必要はないかと
思います。ビジネス日本語なんかが
必要な際は、もっと詳しい情報なんかも
必要そうですね...
敬語は、とても難しいというイメージが
学生の中にはありますが、
「慣れてしまえば簡単です!」
「頑張りましょう!」と学生を鼓舞して
楽しく勉強できる環境作りも大切だと思います^^
敬語に集中して勉強&練習したい学生が
いる方には、こちらもおすすめです!