みんなの日本語10課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速10課をみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
名詞の単語がかなり多くて、
学生は覚えるのが大変だと思います。
文型練習を通して、
覚えてもらえばいいと思います!^^
・〜屋
花屋、肉屋、本屋、靴屋...
「店」の意味です!
日本人からすると、「てん」と読んで
時計店、ワイン店、ラーメン店...など
「屋」との意味の差が気になります。
でも、これを10課の学生に教えるのは
複雑ですから、使い方のみ教えるのが
いいかと思います。
名詞 + 屋
名詞 + の + 店
・乗り場
バス乗り場、タクシー乗り場...
「乗り場」自体の発音は
下のようなアクセントですが、
のり ↗︎ば
複合語になった場合は、
バス↗︎ の↘︎りば
複合語アクセントのルールにより、
山のアクセントに変わります。
・県
日本には47都道府県があることを紹介します。
意外とみんな知らないので、興味を持ってくれます^^
小学生の時、都道府県テストをしたことも
話したります....笑
文型編
文法項目
- A1:(場所)に N が あります。
- A2:(場所)に N が います。
- A3:位置詞 に N が あります / います。
- A4:〜は(場所)に あります。
- A5:〜は(場所)に います。
授業を進める時のコツ、ポイント
文型はそんなに難しくないですが、
名詞や位置詞など、新しい語彙が多いので
なかなか覚えられずスムーズに話すことが
できない学生がほとんどです。
単語に関しては、
ドリル練習や、ペア練習などを通して
たくさん話して覚えてもらうしかないですね...
A1& A2
「あります」「います」との差を説明する必要が
ありますね。いろんな名詞カードを準備しておいて、
学生に分別してもらうのもいいと思います。
ポイント
「だれも」「何も」の導入をするとき、
いつも否定形であることを忘れずに説明しましょう!
そして、アクセントにも注意が必要です。
今まで、疑問詞のアクセントは、
だ↘︎れ
い↘︎つ
な↘︎に
など1文字目にアクセントがありましたが、
助詞「も」がつくことでアクセントが変わります。
だれ↗︎も
なに↗︎も
ポイント
〜や〜(など)
これは、助詞「と」との差を
比較して導入します!
部屋の写真を準備しておき、
- Aさん と Bさん と Cさん と Dさんがいます。
- Aさん や Bさん(など)がいます。
助詞「と」は全て言わなければならないのに対して、
「や」は例を挙げているということが学生に伝わればokです。
A3
文が長くなるので、少しずつ区切って
練習をするといいですよ!
位置詞 導入
上、下
↓
N の 位置詞
椅子の上、机の下
レアリアや絵ドリルで練習すると
いいと思います。
↓
N の 位置詞 + に あります
椅子の上にあります
机の下にあります
↓
何が??
最後に文単位で練習に入ります。
椅子の上に りんご があります。
机の下に 本 があります。
A4& A5
A1とA2は、あるのか/いるのか?
何があるのか/誰がいるのか?
を聞いたり答えたりする文型でした。
A4&A5は、その物がどこにあるか/いるか?
を聞いたり答えたりする文型です^^
この場合、主語の助詞は「は」を使います。
実は、3課で勉強した内容と同じなんですよねー。
- トイレはどこですか。
- 先生はどちらですか。
この文型の活動練習では、
インフォメーションギャップを使った
練習方法が効果的だと思います!
以上、10課の内容でした!
最後まで読んでいただきありがとうございました。