みんなの日本語20課(語彙&文型):教案を書く時のポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは!
kirin先生です。
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩日本語教師のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
早速、20課のポイントを
見ていきましょう〜
目次
語彙編
語彙導入ポイント
いよいよ普通形に入る20課なので、
語彙量は少ないですね....単語に関したら
そんなに難しいことがないと思います....ヨカッタ...
・要ります:Nが
旅行です。何が要りますか?
試験です。何が要りますか?
「を」ではなく「が」を使います〜
・調べます:Nを / Nで
携帯電話で 何を調べますか?
パソコンで 何を調べますか?
辞書で 何を調べますか?
・修理します:Nを
・「みんなで V 」 = 「一緒に」
- みんなで食べます
- みんなで作ります
- みんなで遊びます
「みんな」=「みなさん」
- みんな元気です
- みんな日本人です
- みんな背が高いです
文型編
文法項目
- A1:普通形(動詞&形容詞&名詞)
- A2:普通形(文型)
授業を進めるときのコツ、ポイント
普通形です...ついに.....
学生にとっては鬼門中の鬼門....
この20課は他の課よりも時間をかけて
導入&練習をしていきましょう.....
頑張れ学生、頑張れ先生.....
A1
まずは動詞ですね。
- 飲みます → 飲む(辞書形)
- 飲みません → 飲まない(ない形)
- 飲みました → 飲んだ(た形)
- 飲みませんでした → 飲まなかった
(ない形+なかった)
私はこの順番で、口頭練習をします。
先生によっては、
1、3、2、4の順番で口頭練習する方もいます^^
「あります」の普通形は注意です!
- あります → ある
- ありません → ない
- ありました → あった
- ありませんでした → なかった
「来ます」が一番難しいと思う...
くる、こない、きた、こなかった
読み方が変わるので、「来ます」の
普通形はいつまで経ってもできない学習者が多いんです...
遅くてもいいんです。
間違えてもいいんです。
とにかく口頭練習です...
飽きないように、ゲームをしたり
工夫して練習させてあげたいですね。
い形容詞
い形容詞は「です」をcutするだけなので、
とても簡単です^^
- 美味しいです
- 美味しくないです
- 美味しかったです
- 美味しくなかったです
でも、「いいです」はいつも特別なので、
念のため、板書で確認したほうがいいですね〜
- いいです
- よくないです
- よかったです
- よくなかったです
な形容詞&名詞
- 暇です → 暇だ
- 暇じゃありません → 暇じゃない
- 暇でした → 暇だった
- 暇じゃありませんでした → 暇じゃなかった
- 学生です → 学生だ
- 学生じゃありません → 学生じゃない
- 学生でした → 学生だった
- 学生じゃありませんでした → 学生じゃなかった
い形容詞に比べて、難しそう。
ちなみに、な形容詞と名詞はQ&Aになった時に
注意が必要です。
「暇だ」「学生だ」の「だ」の部分が、
Q&Aになった時、使わないことを説明しましょう〜
細かいことを言うと、「だよ」「だね」とか
終助詞を使うといいんですけど、
普通形でいっぱいな学習者には
余計な情報を与えないほうがいいです....
その他の注意点
1、普通形と普通体
普通形というのは、語彙単位の話
普通体というのは、文全体の話
つまり、
「おいしいです」の普通形は
「おいしい」
「あのパンはおいしいです」の普通体は
「あのパンはおいしい」
2、「何(なん)ですか。」の普通体
「何(なに)?」と読み方が(なん)から(なに)に
なることを教えましょう〜
3、練習C
私は、普通形の全ての導入&練習が終わった時に、
練習Cを行います。普通対で話す場合、
助詞が脱落したり、省略したり、します。
練習Cは会話を通してその内容を勉強します。
助詞の脱落
「は、を、が、へ」は脱落します
「で、に、から、まで、と」は脱落しません
助詞の省略
「〜ています」の「い」は省略します
→ 「〜てる」
4、練習B6の前に語彙を確認!
- どちら → どっち
- こちら → こっち
- そちら → そっち
- あちら → あっち
5、うん&ううん
なかなか「ううん」が言えない笑
みんな笑ってしまいます.....
「ううん」の言い方を何回か練習すると
まあまあ上手に話せるようになります笑
A2
今まで勉強した文型の普通形です...
19課で復習をしていると思うんですが
文型の意味すら覚えていない学生だと
かなりきついです....
-
〜たり、〜たり、したい。
-
〜たり、〜たり、しに行く。
-
〜たり、〜たり、して。
-
〜たり、〜たり、している。
-
〜たり、〜たり、してもいい。
-
〜たり、〜たり、してはいけない。
-
〜たり、〜たり、しないで。
-
〜たり、〜たり、しなければならない。
-
〜たり、〜たり、しなくてもいい。
-
〜たり、〜たり、することができる。
-
〜たり、〜たり、することだ。
-
〜たり、〜たり、したことがある。
別のプリントに表にして
それを見ながら練習させるのがいいと思います。
活動で使えるネタ
A1
普通形の練習はゲームのように
楽しく口頭練習できる物を準備しておきます。
例えば.....
A:昨日、学校に行った?
B:ううん、行かなかった。
A:明日、行く?
B:ううん、行かない。あさって行く。
何回この会話ができるか。
個人レッスンではない限り、
時間が限られているので
レッスン時間内にどれだれたくさん
口で練習できるかがこの20課のポイントですね...
コメントお待ちしております〜^^