みんなの日本語16課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
目次
語彙編
語彙導入のポイント
16課の語彙も助詞がめんどくさいです。
学生のレベルを見ながら、どこまで導入すればいいかの
判断がポイントですね〜^^
・乗ります:乗り物に
場所で
14課「入ります」「出ます」のときに
使ったイラストの登場ですよ。
・降ります:乗り物を
場所で
気づく学生は、気づくのです。
「雨が降ります」のKanjiです。
でも、読み方もグループも違うヨ〜
2Gだということを忘れずに説明しておきましょう〜
・乗り換えます:乗り物に / を
場所で
実は、これイラストで説明するとこんな感じ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
これをどこまで説明するか.....
もし余裕がある学生なら、教えてもいいけど。
実際にテキストでは、
「乗り物に」でしか使わないからなー。
・浴びます:シャワーを
まず、この語彙は「シャワーを」と
言わないと、変になる場合がある。
T:「昨日、ご飯を食べてから、何をしましたか?」
S:「浴びました!」
T:「あ。」
みたいな。
それから、2Gだということも忘れずに!!
・入れます:Nを 場所に
・出します:Nを (場所から)
この2つ......説明がめんどくさい......
「入ります」「出ます」と
比較しないといけません。
でも、今の16課の段階で、
「自動詞です、他動詞です」なんて
説明はしたくないし.....
- 人は 場所に 入ります。
- 人は 物を 入れます。
この二文をいかに印象付けて、導入するか。
時には、演じる。時には、イラストを描く。などなど...
ちなみに「入れます」は、帰着点「に」
・下ろします:お金を
・入ります:大学に
・出ます:大学を
はい、この二つは....
これでいいですね。
・押します:Nを
いろいろな「押す」を導入しますよ。
- 手のひらで押す
- 指で押す
- 体で押す
・飲みます:お酒を
T:「飲みに行きましょう!」
この意味を説明します。
飲みに行く=お酒を飲む、居酒屋などに行く
・始めます:Nを
・見学します:Nを
・電話します
「かけます」との違いを聞かれますよねー。
かける → まだ話していない。
ダイアルボタンを押している姿を見せるといいかも^^
・若い
反対語がない!
でも、何も言わないと....
T:「〜さんは若いですね。」
S:「いえいえ、古いです。」
T:「ふ...古い??」
私の場合、
若いの反対語はないと言います。
「若い」「若くない」
もしくは、
「年上の方」
「年配の方」
と名詞の形で紹介しますね... はい。
・どの
・どれ
この二つは、まず始めに
「どんな」との意味の違いをする説明が必要ですねー。
「どんな」想像している。
「どの」「どれ」目の前にある物をさす。
それから、どのNの形でしか使わないと
最後に説明するのがいいかと思います。
文型編
文法項目
- A1:〜て、〜て、〜。
- A2:〜てから〜
- A3:〜は〜が
- A4:〜くて、/ 〜で
授業を進める時のコツ、ポイント
16課の文型はそれぞれ既習の文型と
比較しながら説明する必要があるかと思います。
A1
この文型は、意味はそんなに難しくない。
でも学生にとって、「て形」が苦しい...
さらに、「交通の経路」をいう場合....
T:「家から学校までどうやって来ますか?」
S:「〇〇駅に?で?JRで?に?乗って...〇〇駅...」
T:「えーっと。助詞....」
(て形&助詞)で頭がパンクします。
駅で、(乗り物)に乗って、
駅で(乗り物)に乗り換えて、
駅で(乗り物)を降りて、
板書して、確認するといいですね^^
A2
これは、A1との比較が必要ですねー
- 「〜てから〜てから〜てから、」はNG!!
- 前文&後文、動作主が違う場合、「てから」を使う!!
- 前文をすることが必要。それから後文をする。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
A:「帰りましょう!」
B:「あ、私は仕事が終わってから、帰ります。」
A3
T:「日本は食べ物がおいしいです。」
S:「日本の食べ物はおいしいです。」同じですか?
T:「なるほどー.....」
私の場合、主語になる部分の説明をしていると導入します。
ミラーさんは目が大きいです。
(ミラーさんの説明)
ミラーさんの目は大きいです。
(ミラーさんの目の説明)
A4
8課で「そして」を勉強したことを思い出させる。
この文型を使えば、一文にすることができるから
ぜひ覚えたいと思ってくれる...はず....。
「ですが」は一文でいうことができるから、
A4の文型との差を説明するといいと思います。
AくてB
AでB
AとBは、それぞれ
プラスの意味、マイナスの意味
の単語を使わなければならないと説明。
ただ名詞の場合、プラスもマイナスもないので、
私は、主語の特徴を説明するときに使われると導入します。
*先生によっては、「並列」というキーワード
を使って説明する先生もいます^^
活動練習で使えるネタ
A3&4
自分の国について説明する
食べ物は?景色は?交通は?
家族について説明をする
背は?顔は?年齢は?
以上〜16課のポイントでした^^