みんなの日本語48課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど!
みなさん、こんにちは。
kirin 先生です!
教師1年目の頃は、教案も書くのも、
授業をこなすのも毎日必死でした........。
本やインターネットからの情報集めは毎日の習慣になり、
特に先輩のブロガーさんたちには、
本当に助けられました。
本ページのシリーズでは、
少しでも新人先生の力になれたらいいな
という思いから、書き始めました!
では、早速48課をみていきましょう!
目次
語彙編
語彙導入ポイント
48課の語彙ですが.....
少なすぎてびっくりします。
過去最少ではないでしょうか...笑
文型練習に時間をたっぷり
使いましょう!^^
・おろします:Nを
辞書によって、何を「おろす」のかによって
漢字が使い分けられていると記載されています。
ただ、置き換え可能が場合の方が多いため、
私が特別に区別して導入することはありません。
・届けます:Nを / 〜 から 〜 に
46課で「届きます」が既習です。
自他動詞であることを確認しておきましょう!
・世話をします:〜の
子供、犬、弟・妹....
犬の世話は例えば???
ご飯、散歩、トイレ...
子供の世話は例えば???
ご飯、トイレ、遊び....
・録音します
- 携帯電話で録音しました。
- 発音練習は、自分の声を録音するといいです。
・嫌な
「嫌い」との違いを聞かれると思います。
どちらも不快という意味合いがあります。
ただ、「いや」は瞬間的な場面の拒絶、
今は〜たくないという気持ちの時に
よく使われやすいと思います。
- いやなにおいがします。
- (母)掃除して(子)いやだ。
- あの先生はいつもいやな言い方をする。
・生徒
「学生」との違いを聞かれると思います。
生徒とは、小学校から高校までで勉強する
児童のことを意味しますが、
学生とは必ずしも児童とは限りません。
パソコン教室に通うおじいさん達も
学生なのです!^^
似ている語彙の説明は結構、難しいですよね。
私は3冊の類語辞典を使っていますが、
こちらの辞典はかなり愛用しています。
英語での説明もあるので、学生にも
おすすめしやすいですよ!
文型編
文法項目
- A1:使役動詞
- A2:人1 は 人2 を 〜 【命令指示】
- A3:人1 は 人2 に Nを【命令指示】
- A4:人1 は 人2 を 〜 【許可】
- A5:人1 は 人2 に Nを 【許可】
- A6:〜ていただけませんか
授業を進める時のコツ、ポイント
使役動詞だけでも、口からスムーズに
出てこない上に、助詞の「を、に」のことも
考えなければならない文型なので、
学生は「ひぃひぃ」ってなります...
出来るだけフラッシュカードを使い、
語彙単位で練習しておいた方がいいです。
A1
これは、使役の動詞です。
27課の可能動詞と同様、活用します。
みんなの日本語27課(語彙&文型):教案を書くときのポイント!授業中によくある学生の間違いなど! - 台湾が大好きな日本語教師
ポイント1
使役動詞は、1Gと2Gの混同
してしまいがちです。何回も何回も
口頭練習をしてから、文単位での練習に
入った方がいいですね。
A2&3
命令指示の使役
上司&部下
教師&学生
親&子
兄、姉&弟、妹
導入では、これらの上下関係が
ある人を使って導入文にすると
いいですね^^
教師は学生を立たせる。
教師は学生に宿題をさせる。
人1は人2(を・に)
→ 人2の後ろにくる助詞は、
助詞「を」と「に」とあって、
動詞によって変わります。
動詞が目的「を」をとる動詞の場合、
人1は人2に
読みます、食べます、します.....
- 両親は 子供 に 本を 読ませます。
- 両親は 子供 に 野菜を 食べさせます。
- 両親は 子供 に 掃除を させます。
動詞が目的「を」をとらない動詞の場合、
人1は人2を
行きます、座ります、入ります....
- 両親は子供 を 塾へ行かせます。
- 両親は子供 を 椅子に座らせます。
- 両親は子供 を 部屋に入らせます。
A4&5
許可の使役
これも、A2&3と同様、
上下関係がある人を導入文にするといいです。
助詞「を、に」の使い方も同じです。
A6
〜させていただけませんか。
この文型は、誰がする?
ということをしっかり理解しておかなければ
非文が出てしまいますね...
特に、26課「〜ていただけませんか」
との違いを提示すると混乱する学生がいます。
私がしたい!!
↓
お願いする
↓
させていただけませんか?
いろいろなお願いをする場面を
準備しておいて、会話練習などで
定着を図りたいですね!^^
活動練習に使えるネタ
A2&3
子供の時、両親はみなさんに何をさせましたか?
という質問をして、答えてもらうと結構、
おもしろいです。アジア圏の学生なら、
そんなに日本と変わらない答えが出てくるかと
思いますが、欧米圏の学生からは、びっくり
するような答えが出てきます....笑
最近、あったのは、アメリカ人の学生から
「両親は私に芝を刈らせました。」という
答えが返ってきました!!
(芝刈りの単語は難しいので、英語でしたが...)
日本ではなかなか...そんな家庭ないですよね...
A6
目上の人にお願いする場面
(アルバイトのスタッフが店長に)
- 来週、休みたい
- やめたい
- もう少し長い時間働きたい
- 早退したい
(選手が監督に)
- 試合に出たい
- 練習したい
- 休憩したい
- 水を飲みたい
以上、48課の内容でした。
中級では使役受け身を勉強するので、
しっかり初級で定着させておきたいですね^^
苦手な学生がいたら、こちらのドリル式の
ノートもおすすめです。